モノノ怪を斬ることができる退魔の剣を携えて諸国を巡る薬売りの男がいます。薬売りは妖異が現れる場を訪れます。モノノ怪を成すのは、人の因果と縁(えにし)。人の情念や怨念にあやかしが取りついたとき、モノノ怪となる。薬売りはモノノ怪の形と真と理を明らかにし、退魔の剣でモノノ怪を斬ってい着ます。
和風ベースの世界観を展開するための和紙のような質感と独特な背景美術、鮮やかな色彩。
今まで見てきた全てのアニメの中で最も「高画質で見たいアニメ」という印象。凝り過ぎてて1クール作画が持つのかと心配するレベル。もはや芸術的映像と言っても差し支え無い出来。
面白さを支えている一つの要素は声優の櫻井 孝宏(さくらい たかひろ)演じる主人公「薬売り」さんの圧倒的存在感でしょうか。
奇っ怪な風体、オドロオドロしい独特な口調、一体こやつ何者なんだと問いたくなる禍々しいオーラ。アニメにおける重要なファクターの一つに「キャラの立ち具合」が挙がると自分は思っているのですが、それに関して文句なしにトップレベルです。また、しゃべり方が独特で不思議な緊張感を生みます。